丸城うちあけ話
丸城という屋号は、現在の「丸城茶舗」より前の、呉服店の時より付けられた屋号であるとされている。現在の社長の父である、伊太郎が、呉服屋を始めた。その頃は、別のところに店を構えていた。しかし、戦後、土地区画整理の影響を受けて、静岡銀行を建設する為、譲渡したと伝えられているが、詳細は定かでは無い。
沼津の歴史の本を紐解いても、丸城の事は登場せず、謎に包まれている。その伊太郎の先々代から商人として活動していたのではないか、と伝えられている。先々代も名前は伊太郎と申して、沼津城の御用商人をしていたのではないか、と伝えられている。丸城の屋号も、その辺りから付けられたのではないか?と伝えられている。
何分にも伝承が多く、資料等は殆ど残されていない。しかし、先代が呉服屋であったという事は、明らかである。当代の社長も、呉服屋の仕事を手伝い、そして大学に進学すべく、故郷を離れた。
呉服屋時代は、かなり人を抱えていた。そして、また定かでは無いのだが、伊太郎、そして当代の社長が呉服屋は既に沼津にも多い上に、これ以上伸びる産業では無いと判断し、茶業を始めた。伊太郎は大分前に亡くなったのだが、その後、当代の社長があとを継ぎ、茶業を始めた。
それは、1960年〜1965年あたりの事ではなかったか、と伝えられている。そして、その頃は、高度成長期であり、茶離れも然程進んではおらず、今と変わらず珈琲を飲ませたりする店は多かったにも関わらず、丸城の茶はよく売れた。呉服屋時代の勢いは、全く衰えを見せていなかった。
時代は下り、当代の社長にも4人の子供が生まれ、子供が店を手伝う姿が見られた。この頃はまだ、この地方にも子供が沢山居て、勢いある頃であった。しかし、茶離れが進み、次第しだいに、ペットボトルのお茶やティーパックのお茶に移行し、そして一部の名店、もっと古い老舗等にお客が二極化する傾向にあった。
当代の社長は、食べるお茶の売り込みをすべく、東奔西走した。学校給食に取り上げられるまでに大分労苦を費やし、しゃんぴにおんというパン屋にその妻が売り込みに行ったり、何とか認知を図った。この頃、食べるお茶、という発想自体が無く、また、煎茶を製茶する際の粉末というのはまるで使うという発想が無かった。いわゆる、粉茶よりも細かく使えないというお茶だからである。
そして食べるお茶は浸透し、「あしたか割」等、静岡新聞のコラムに登場するまでになった。しかし、競合が増えてきて、インターネット検索でも、多少ページが見られるようになった。しかし、アドワーズ広告を出すと判るのだが、「食べるお茶」で検索する人は、存在するが少なく、なかなか、知らない人に認知をインターネットではかるのは難しい状況となってきた。特に、アドワーズ広告は、出現率は多いが、クリック数が少ないために、実際にアドワーズ広告からページを見て下さる御客様は数で言うと、一回の出稿で10クリックくらいである。それよりも、固定リンクや、検索エンジンの御客様が多い。検索エンジンを考慮して、茶の銘柄の表をメニューに作ったりしている。丸城の名前はご存知なくても、もしかしたら茶の銘柄をずっと覚えていらっしゃる御客様がいらっしゃるかも知れないからだ。
健康ブームは続いているので、有機栽培茶、という新基軸を当代の社長が提案し、丸城茶舗で売る事になった。これは、小さなヒットとなり、有機栽培茶は一定の数を売りさばく事となった。現在では、このホームページが無料の宣伝媒体となっているが、他の有料広告等も時々出したり、ダイレクトメールを出したりしている。また、数年前にパソコンを導入し、お客さんが前に買ったものが判るようになったのである。そのパソコンは、初期のAmazonのように、「絶対にインターネットには接続してはいけない」パソコンとして使っている。バックアップも取っている。なので、その顧客情報が、インターネットを通じて漏洩する事はまず無い、とされている。
看板も、古くなり過ぎたので、一度新しくなっている。デザインはほぼ同じ。食べるお茶、有機栽培茶、そして次のお茶のニューラインナップが無いか?と社員や当代の社長は考えるが、初代伊太郎も、この問いには頭を悩ませるのではないか?と思うのである。インターネットショップに関しては、そもそも、このページ自体にヒット数が無く、当代の社長の息子もSEOセミナー等で相談しているようだが、簡単にインターネットショップが成功する見込みは無い、という判断である。ケンコーコムもネットショップである。すると、何処かのレンタルサーバの一行広告に出稿する、という辺りであらうか。また当代の社長の息子が、月三万円のネット広告の話を見つけたが、当代の社長には言っていない。効果がまるで判らないため、通常の広告の方がいいのではないか、と考えるからである。
とまれ、宣伝だけで何とかなるものでも無く、やはり商売の基本は商品力であると考えさせられる。合掌
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