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静岡の歴史について、古代~現代までダイジェストで御紹介します。

静岡の祭りについて、面白いものをダイジェストで御紹介します。

静岡の文学史について、近代を中心にダイジェストで御紹介します。

静岡の方言について、変わったものをダイジェストで御紹介します。

静岡の農業について、ダイジェストで御紹介します。

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静岡の文学よりぬき

若山牧水:大正14年、沼津に定住。
「聞きゐつつたのしくもあるか松原の今は夢ともうつつとも聞こる」
「香貫山いただきに来て吾子とあそび久しく居れば富士晴れにけり」

川端康成:大正七年、伊豆を旅行。
「伊豆は詩の国であると、世の人はいふ。伊豆は日本歴史の縮図であると、或る歴史家はいふ。伊豆は南国の模型であると、そこで私はつけ加えていふ。伊豆は海山のあらゆる風景の画廊であるとまたいふことができる。伊豆半島全体が一つの大きい公園である。一つの大きな遊歩道である。つまり伊豆半島のいたるところに自然の恵みがあり、美しさの変化がある。」(伊豆序説)

井上靖:旭川で生まれ、翌年に湯ヶ島へ。
「旅館の前を通り過ぎると、道はなくなり、広い砂浜が拡がっていて、右手の方は千本浜というだけあって、どこまでも松の林が続いている。洪作たちは、すぐ浜の方へ入っていった。『ここの松、何本あるか知っているか』増田が言った。「八百本」洪作がいい加減な答え方をすると、続いて、すぐ、「三千本」と、小林も答えた。松林は海岸線に沿ってどこまでも続いているので、ここの松と言っても、どこからどこまでが区域が判らないので、質問自体が無理であった。」(夏草冬涛)

静岡文学史の背景と漫画家

ロシア文学はその冷徹な天候から、人間性を深く探求した作家が誕生したと謂われています。静岡は、山岳が多く海洋にも面しているので、平地では温暖湿潤ですが山岳地域では厳しい天候となります。先に挙げた若山牧水、川端康成、井上靖の引用からは、「南国ユートピア」のような印象を受け、読後感も爽やかです。特に井上靖の「しろばんば」や「あすなろ物語」は、そんな環境の中での人間成長を描写しています。

漫画家では、さくらももこの「漫画版・ひとりずもう」で、静岡で暮らす自身の姿を、やはり裏テーマとしての人間的成長を軸にして書いている、と謂えます。この作品は、「しろばんば」「あすなろ物語」のテーマを、漫画で昇華したとも謂えます。しかもさくらももこは「ギャグ漫画家」ですから、尚更その意義は深い、と謂えるでしょう。

しりあがり寿も静岡出身の漫画家です。しりあがり作品にある諦観は、静岡人の温厚な気質に潜む諦観が現れているのかも知れません。しりあがり作品の不条理表現は、何処かストイックさに欠けた印象を受けますが、それが味になっているのもまた、静岡の温暖湿潤な天候が影響しているのかも知れません。
参考文献

静岡県と作家たち 静岡近代文学研究会編 静岡新聞社発行
週刊スピリッツ連載中 さくらももこ ひとりずもう
その他、さくらももことしりあがり寿の著作群、インタビュー・評論も含む



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